この記事では、精読率を上げるコピーライティングの手法である「滑り台効果」について解説していくとん
コピーライティングの学習は順調でしょうか?
基本的にブログやランディングページは、成約率を上げることが重要になりますが、その上で精読率も重要になります。
精読率とは、ブログやLPの内容をどこまで見たのかという割合のことです。
一番下まで満遍なく見られたら100%になります。
それがなぜ重要なのかというと、どれだけ魅力的なコピーで文章を書いたとしても、読まれなければ意味がないからです。
記事の後半に魅力的なコピーを記載していたとしても、それ以前の部分で離脱してしまったら意味がないのです。
ですので、細かいコピーも重要ですが、まずは全体を読んでもらえるように、精読率を上げるための工夫をしていきましょう。
それを実現する上で重要になるのが、滑り台効果というノウハウになります。
滑り台効果をマスターすることによって、文章をより最後まで見てもらいやすくなりますので、学んでいきましょう。
滑り台効果とは?
滑り台効果ってなんだぷう?
滑り台効果とは、文章を読んでいるユーザーが、ついつい続きが気になって先を読みたくなってしまう現象を言います。
滑り台のように一度進んだら止まれなくなってしまうくらい、スムーズに次の内容に進んでいってしまうことを意味します。
コピーライティングを書いている人からしたら、まさに理想的な状態でしょう。
そんな文章が書けたら、もう何も怖くありませんね。
ビジネス上での文章の目的は、次のブロック、その次のブロックへと次々に進んでもらうためにあります。
そうしているうちに、セールス上重要なブロックに差し掛かります。
そこには商品の詳細や価格、そして最重要となる購入ボタンがあります。
結局のところ、LPはどんなに最低でも購入ブロックまで進んでもらわなければいけませんので、そこまで滑らかに文章をつないで誘導していく必要があるのです。
ちなみにこれはブログでも同じです。
アフィリエイトをする場合でも、結局のところ広告のあるブロックまで進まないと意味がありません。
CTAを設置してメルマガなどに誘導する際も同様ですね。
重要なブロックの多くは記事の後半に設置しますから、やはり精読率が大事になるのです。
滑り台効果の効果
では、この滑り台効果にはどのような効果があるのか?について紹介したいと思います。
基本的に滑り台効果を実践することによって、目的の達成率を2倍以上にできるというデータがあります。
2倍以上!?すごいブー!
『PRE-SUATION——影響力と説得のための革命的瞬間』という本の中で紹介されているように、コミュニケーション学者のサン・ボルカンとピーター・アンデルセンによると、事前にユーザーに質問をすることで、その効果が現れるようです。
https://tomoyaotsuka.github.io/acperience/posts/pre-suation/
例えば街頭インタビューでの回答率です。
街でいきなり人に声をかけて、アンケートに答えてくれる割合は、わずか29%だったようです。
そこで滑り台効果を実践するために事前に一つの質問を行ってみると、回答率が77%になったというデータがあります。
その他にも、無料サンプルをもらえるメールフォームへの入力事例もあります。
そのまま「無料サンプルをメール登録者に渡す」というだけですと、登録率は32%。
滑り台効果を実践した結果は、75.7%になったようです。
このように、事前にとある質問をすることによってこれだけの効果があるのです。
ビジネス上活用しない手はないですね。
メリット
滑り台効果には、他にも以下のような3つのメリットがあります。
- 精読率が上がる
- 文章が読みやすくなる
- 成約率が上がる
精読率が上がる
一番のメリットは精読率が上がるという点でしょう。
記事をより下まで見ていただくことによって、書いた文章が無駄になりませんので、大きなメリットになるでしょう。
文章が読みやすくなる
続いて、滑り台効果を利用することによって滑らかに文章をつなぐことが可能になりますので、必然的に読みやすい文章の流れになります。
ユーザーにとってもメリットになりますので、ぜひ利用していただきたいですね。
成約率が上がる
続いて、滑り台効果は、記事を全て読んでもらうだけではなく、そのまま自然な流れで購入をしてもらえることもあります。
ユーザーを自然に誘導することができる方法になりますので、そのままの勢いで商品購入まで持っていけるのです。
これも大きなメリットでしょう。
滑り台効果の実践方法
滑り台効果の実践方法を知りたいぷう
では、その滑り台効果をどのように実践していけば良いのかについて解説していきます。
滑り台効果を実践していく上で、重要な行動は以下の3つです。
- 質問を投げかけよう
- 疑問を抱かせよう
- 小さなYESを積み重ねよう
質問を投げかけよう
一つ目は、質問を投げかけるという方法になります。
ここでいう質問の目的は、ターゲットユーザーを絞り込むことです。
まずここで解説している滑り台効果というのは、特定のユーザーに対して、滑らかに文章を読んでもらって、最後まで成約してもらうことを目的にしています。
その上で、誰でも構わず、滑り台のように成約まで持っていくような魔法みたいな法則ではないということを覚えておきましょう。
つまり、滑り台効果でなめらかに滑っていただくためには、最初にターゲットを絞り込む必要があるのです。
自分が販売しようとしている商品で解決できる悩み。
それを必要としている人を炙り出すために質問を投げかけることが重要になります。
シンプルな例でいくと
- 最近お腹が出てきていませんか?
- 髪が薄くなってきた気がしませんか?
- 肌荒れが気になっていませんか?
というように、まずはターゲットになるユーザーを絞り込むための質問を行います。
そして炙り出されたユーザーが次の項目に進むことによって、スムーズに最後までページを見てくれることにつながるのです。
まずはスムーズに次に行けるユーザーを見つけるというのが重要です。
疑問を抱かせよう
そして次の実践点は、疑問を抱かせるという手法になります。
ユーザーに疑問を抱かせることによって、その答えが気になって続きを見たくなってしまいます。
ここでは主に、ターゲットを決める最初の段階で疑問を抱かせることが重要です。
最初のフックとなるタイトルや見出しなどで、具体的な答えを全て出してしまったら、ユーザーが答えを知ってしまいますので「続きを読みたい」という感情にさせることができません。
それでもごく一部の該当者にはかなり食いつかれると思いますが、それではビジネスとして大きく稼ぐ上で、母数が足りません。
ですので、質問を行ってターゲットを絞ることは重要なのですが、それと同時にターゲットの中で、より広い層に興味を持っていただく必要があります。
そのために、なるべく抽象的な表現で広い層にアピールする必要があるのです。
タイトルなどで、一瞬「ん?」と思わせることができたらいいですね。
例えばこんな感じです。
肥満の原因が食べ過ぎだと思っていませんか?
誰も知らない本当の原因を教えます。
「肥満の原因=食べ過ぎ」という常識を覆す答えがこの先にあると思わせることによって、興味を引かせています。
また、40代男性など具体的なターゲットをあえて書かないことによって、肥満を抱えているユーザーに絞りつつ、なるべく広い層にリーチをしています。
参考にしてみてくださいね。
小さなYESを積み重ねよう
続いては、小さなYESを積み重ねるというやり方です。
これは先程の街頭インタビューでも行われていた手法になります。
特にビジネスの世界では、商品の購入というハードルを乗り越えるには、さまざまなステップが必要になります。
いきなり商品を買ってくださいでは、当然ダメです。
そこで行うのが小さなYESを積み重ねるということです。
- あなたは簡単に痩せたいと思いますか?→YES
- このくらいの努力ならできる気がしませんか?→YES
- 1日100円の出費なら継続できそうですよね?→YES
- この商品を初月0円でお試ししませんか?→YES
- 来月も継続しませんか?→YES
このように、ハードルの低いところから徐々にYESをもらうことによって、ハードルの高い商品購入までスムーズに繋げているのです。
これが滑り台効果の醍醐味ですね。
滑らかにユーザーが誘導されていることがわかります。
これが自然とできれば理想ですので、試していきましょう。
滑り台効果を高めるポイント
滑り台効果を高める方法を教えて欲しいぷう
続いては、上記の滑り台効果をより高めるポイントについて解説していきます。
ポイントとしては、主に以下の3つになります。
- 性格別のタイプに当てはめる
- よく思われたい欲求を刺激する
- あるある経験を思い出させる
性格別のタイプに当てはめる
まずは、性格別のタイプに当てはめるという点です。
ネットビジネスで稼ぐ上で、ターゲットとなるユーザーの性格は様々です。
共通して言えるのが、面倒くさいけど現状を変えたいとは心の中で思っているという性格です。
なかなか行動に移せないものの、誰かに背中を押してもらえれば、行動に移せる系です。
これが典型的なパターンですので、まずはこの性格に向けたマーケティングを行うのが一番無難だと思います。
なので最初にする質問としては、
- あなたは新しいことに挑戦したいタイプですか?
- 現状に悩みを抱えていますか?
というような質問になります。
滑り台効果は、相手の性格も読んだ上で、次の項目へ誘導するためのライティングを仕掛けていきますので、この点も覚えておきましょう。
よく思われたい欲求を刺激する
続いては、よく思われたい欲求を刺激するという内容になります。
これはYESを引き出す質問をとる上でのテクニックになります。
人間は本来、自分が性格のいい人間、まともな人間である、と思われたいという本能があります。
実際は周りに流される人間であったとしても、「あなたは周りに流されやすい性格ですか?」と質問されたら、素直にYESとは言いづらいものです。
なのでこの場合、世間一般的に良い方とされる立場で質問します。
「あなたは周りに流されそうになっても、自分の意見を持っているタイプですよね?」と質問することによって、大抵の方はYESと答えます。
このように、実際にそうでないとしても人間は良いように見られたいため、世間的に良いとされている方を質問してYESと答えさせましょう。
人は、世間的に良いとされる方で質問されるとYESと答えやすい
あるある経験を思い出させる
続いては、あるある体験を思い出させるという内容です。
こちらもYESを引き出すために利用します。
人間誰しも、共通して今までの人生で経験したことがあるでしょう。
例え事実でなくても、それを行なってきたと思い込んでいる人が大半です。
例えば、今まで苦難や困難を乗り越えてきた経験があるのかどうかです。
こちらについては、実際にはなくても、人間はそれらを乗り越えてきたと思い込んでいることが多いです。
また、仲間と何かを協力して乗り越えたことがあるのか?という質問に対しても、大抵はYESと答えます。
このように、誰もがYESと答えてしまいがちな経験を質問することによって、簡単にYESを取ることが可能になります。
よくよく考えれば、誰でも経験していることを質問することによって、簡単にYESを引き出すことができ、ユーザーはその質問をされるだけで、自分のことを見透かされていると勘違いしてしまいます。
その流れで簡単にユーザーを誘導できますので、試してみましょう。
滑り台効果を利用する際の注意点
注意点があれば知りたいぷう
この滑り台効果ですが、利用する上で注意点もあります。
それは、詐欺的なノウハウに利用しないという点です。
滑り台効果は、恋愛や対面の営業などでも使えるマーケティング手法です。
ですので、悪質なビジネスにも使えてしまいます。
しかしながら、このような手法を詐欺に利用することはもちろんお勧めしません。
やりようによっては簡単に人を誘導できてしまうノウハウだけに、滑り台効果の利用には細心の注意を払ってくださいね。
また、小さなYESを積み重ねるという実践テクニックがありますが、そちらはしつこすぎないようにしましょう。
あまりに質問しすぎると、その時点でしつこいと思われてしまい、離脱されてしまうこともあります。
ですので、質問は適度にするように心がけましょう。
それさえ意識しておけば、滑り台効果はネットビジネスに有効に利用可能ですので、ぜひ活用していきましょう。
よーし、YESで答えやすそうな質問を考えてみるブゥ!