この記事ではリダイレクトの種類や設定方法を解説しているとん
ブログサイトを運営していると、リダイレクトという機能が必要になってくることがよくあります。
サイトを設置する段階でも自動でページ遷移を行なわなければならないシチュエーションが出てきますし、運営中も様々な理由でリダイレクトが必要な時があります。
この記事にたどり着いた方も、おそらく何かしらの理由でページの遷移を自動で行いたいと思い、検索をかけたのではないでしょうか。
今回の記事では、ブログ運営において知っていれば非常に便利なリダイレクトについて解説していきます。
リダイレクトとは?
リダイレクトってどういう意味だぷう?
リダイレクトとは特定のWEBページに訪れたユーザーを別のWEBページに自動で飛ばす仕組みです。
いわゆる転送ですね。
ブログを運営していると、このページに訪れたユーザーを別のページに自動で転送したいというシチュエーションが出てきます。
その際に一度リダイレクトの設定をしておけば、以降は全て自動で転送が行なわれますので、覚えておくと非常に便利になると思います。
リダイレクトはどんな時に必要?
そもそもリダイレクトはどんな時に必要になってくるのか?
そのシチュエーションは主に以下のパターンになると思います。
- wwwありのURLからwwwなしのURLに転送
- httpのURLをhttpsのURLに転送
- サイトやドメインの移動
- エラーページを正規ページに転送
- 短縮URLを生成
- カウントダウンでページの切替え
wwwありのURLからwwwなしのURLに転送
ウェブページのURLを見たときにwwwという文字が記載されているのを見たことがあると思います。
むしろwwwがついていることが当たり前と思っている方もいると思いますが、実はwwwありのサイトとwwwなしのサイトは全く別ページとして扱われてしまいます。
SEO上全く同じサイトが2つ存在してしまうと、コピーサイトという認識が生まれたりSEOの評価が分散してしまうデメリットがあるため、どちらかに統一するのが一般的になっています。
ちなみにwwwのありなしはSEOには全く関係ない要素とされているため、直接的な影響はありません。
どちらがいいのかと言われると「どちらでもいい」という回答になってしまいますが、個人的には無しの方がURLがスッキリして良いと思います。
wwwありをwwwなしに統一するには、リダイレクトを使用するのが一般的です。
後ほどやり方も紹介しますね。
httpのURLをhttpsのURLに転送
httpをhttpsのサイトに転送するのもリダイレクトで行うのが一般的です。
こちらについても末尾のsの有無で全くの別サイトとして認識されてしまいますので、SEO的に統一することが望ましいです。
いわゆるSSL化をする作業になりますが、こちらについてはSEOに直接的な影響を与えます。
SSLの方がセキュリティが高いため、今後検索順位を決定する際にSSLのサイトの方が優遇されます。
なのでこの対応は必ず行なった方が良いです。
SSL化は検索上位を狙うなら必須だとん!
SSLについてはこちらの記事で解説していますので参考にしてください。
サイトやドメインの移動
ブログを運営していると、諸々の事情でサイトを移動したりドメインを変更したりするシチュエーションがあります。
その際に、文面や画像などで移行の案内をするのも良いと思いますが、出来れば自動で転送した方が移動率は高いと思います。
さらにユーザーに気づかれずに転送を行えれば非常にスムーズですよね。
なので、サイトの移動やドメインを変更した場合はリダイレクトという機能を使って自動転送を行なってみましょう。
エラーページを正規ページに転送
ブログを運営していると、何かしらのトラブルでページがエラーになってしまったり、表示崩れが起きてしまうことがあります。
初心者の方がソースコードをいじってしまい元に戻せなくなった場合など、使えなくなってしまったページを新しいページに遷移させることが可能です。
元のページの検索順位が高かった場合、そのページを消して新しいページで1から上位を目指すのは効率が悪いです。
なので、エラーのページはあえて残しておいて、リダイレクトを使って転送を行えばSEOの評価も受け継ぐことが可能ですので、トラブルがおきた際は利用してみましょう。
短縮URLを生成
リダイレクトの仕組みは短縮URLでも行われています。
短縮URLとは、長いURLを短い文字列に短縮することが出来る仕組みで、アフィリエイトではよく使われます。
一般的には短縮URLのサービスを使って短縮しますが、リダイレクトを使えば自分でオリジナルの短縮URLを作成することも可能です。
アフィリエイトを行う上でこの機能もいつか使う時がくるでしょう。
カウントダウンで切り替え
リダイレクトは、工夫すれば時間指定でページを自動遷移することも可能です。
例えば、24時で販売終了の商品がある場合、事前にタイマーを設定すればその時刻になると同時にページを別ページに遷移可能です。
手動で切り替えなくてよくて楽〜♪
ネットでビジネスを行なっているとこのような機能を使うシチュエーションも出てくるでしょう。
リダイレクトを行うメリット
続いて、リダイレクトを行うメリットについて解説したいと思います。
メリットは主に以下の2つです。
- ユーザーの利便性に繋がる
- SEOの評価を引き継げる
ユーザーの利便性に繋がる
リダイレクトを利用することでユーザーの利便性が上がるでしょう。
ユーザーはページにアクセスするだけでなんの操作をせずとも正しいページに移動できます。
本来であれば、別ページへの移動案内をクリックしないといけないところが手間いらずになりますので、かなりのメリットだと思います。
クリックの一手間を省くことでページの移動率も上がるでしょう。
SEOの評価を引き継げる
リダイレクトを使用する最大のメリットは、SEOの評価を引き継げるという点です。
ページを移動する際の一番の懸念点がSEOですから、リダイレクトでそれを解決出来るのであれば、何も心配なくページを転送することが可能になります。
301リダイレクトと302リダイレクトの違いとは?
リダイレクトには実は、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」という2種類の転送方法が存在しています。
301?302?リダイレクト?
よく似た名称ですが中身はまったくの別物です。
それぞれどのようなリダイレクト方式なのか解説したいと思います。
301リダイレクトとは?
301リダイレクトは、「恒久的なリダイレクト」という意味を持っています。
「恒久的な」とは、この先ずっとこの状態を続けるという意味になります。
301リダイレクトは主に以下のようなシチュエーションで使います。
- ページを完全に移行し元には戻さない場合
- サイトを移転した場合
- httpからhttpsに転送する場合
- wwwのありなしを統一する場合
基本的に転送することが確定していて、今後戻すことがない場合に301リダイレクトを使用します。
これまで解説したシチュエーションは全てこれに当たりますので、301リダイレクトを使うようにしましょう。
302リダイレクトとは?
302リダイレクトは「一時的」という意味を持っています。
なのであまり使うシチュエーションはありませんが、一応こんなものもあると覚えておいてください。
302リダイレクトを使うシチュエーションは主に以下のようなときになります。
- メンテナンスで一時的に転送する場合
- ページの不具合がおきた場合に転送
主に、一時的に転送するためにあるリダイレクト方式ですので、そこまで使うシチュエーションはないでしょう。
SEO的にどちらがいいの?
2つのリダイレクト形式がありますが、それではどちらのリダイレクトがSEO的に良いのか?
答えはどちらでも同じです。
基本的に、301でも302でもSEOの評価は正常に受け継がれます。
なので、特に理由がない場合は301リダイレクトを使用することをオススメします。
元々301は恒久的という意味がありますので、今後変更の予定がない転送設定は301にするしか選択肢はないと思います。
あえて302にする必要性は全くないでしょう。
種類別リダイレクトの設定方法一覧
リダイレクトの種類と設定方法を教えて欲しいぷう
リダイレクトの概要がわかったところで、実際にどのようにリダイレクトを行えばいいのか解説していきたいと思います。
リダイレクトを行う方法は多岐に渡りますが、一般的なのは以下の4つかと思います。
- .htaccess
- php
- JavaScript
- meta refresh
.htaccess
一番代表的なリダイレクトの方法は、.htaccessファイルを編集する方法になります。
SEO上最も推奨されているやり方ですので、この機会に覚えておきましょう。
まずテキストエディターで.htaccessファイルを作成します。
その中に今から解説するコードを書いていくのが基本的な流れです。
RewriteEngine on
RewriteRule ^a.html$ https://justsv.com/b.html [L,R=301]
一番シンプルに、AページからBページに転送するパターンになります。
上記の場合、https://justsv.com/a.html から https://justsv.com/b.htmlにリダイレクトしています。
文字列の中の「a.html」という箇所と「https://justsv.com/b.html」の部分をご自身のサイトに合わせて変更して使いましょう。
RewriteEngine on
RewriteCond %{ HTTP_HOST} ^sample\.com
RewriteRule ^(.*)$ http://www.sample.com/$1 [R=301,L]
こちらは、wwwありのサイトからwwwなしのサイトへ転送するためのコードになります。
該当箇所をご自身のドメインに変更して試してみてください。
うまく設定出来ていると、www付きのURLで検索したときにwwwなしのサイトが表示されます。
こういった作業は実際に出来ているのか確認することでトラブルを防げますので、作業のあとは必ずチェックしましょう。
もしサイトが表示されないなどのトラブルがあった際は、.htaccessファイルを消せば一旦元に戻りますのでご安心ください。
httpからhttpsへリダイレクト
RewriteEngine on
RewriteCond %{ HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{ HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]
こちらの設定はサイトをSSL化する際に必要なリダイレクトの設定になります。
SEO対策上かなり重要な設定になりますので、こちらも同様にセッティングしたら問題なく出来ているのか確認してみましょう。
ちなみに、https化はリダイレクトの設定をする前に、サーバー側でSSL証明書を取得しなければなりません。
その詳細については、先ほど紹介したこちらの記事で解説していますので、ご確認ください。
Redirect permanent / http://sample.com/
あまり使うシチュエーションはないと思いますが、ドメインを変更した際に使用するリダイレクトになります。
php
続いてはphpというプログラムコードでリダイレクトを行う方法について解説します。
<?php
header( “HTTP/1.1 301 Moved Permanently” );
header( “Location: https://justsv.com/seo” );
exit;
?>
リダイレクト元のディレクトリに、上記のphpファイルを設置すると、指定したページに転送されます。
先ほど記載した短縮URLはこの方法で作成可能です。
例えばhttps://justsv.com/rというページを作成し、そこにhttps://justsv.com/seoを指定したphpファイルをおきます。
そうするとhttps://justsv.com/rにアクセスしたユーザーは、自動的にhttps://justsv.com/seoへ転送されます。
このリダイレクトは、アフィリエイトリンクを隠したい場合などによく使われます。
短縮URLとして利用できますので非常に便利です。
JavaScript
続いては、JavaScriptというプログラム言語を使用してリダイレクトをする方法について紹介します。
上記2つのやり方でできない場合、代わりの手段として利用することがあります。
<script type=”text/javascript”>
<!?
setTimeout(“link()”, 0);
function link(){
location.href=’https://(sample2.html)’;
}
?>
</script>
こちらの方法でリダイレクトを行なった場合もGoogleはSEOの評価を引き継ぐように対応しています。
ただし推奨はされていませんので、特に理由がない場合は使うことはないでしょう。
また、JavaScriptを無効にしているブラウザでは当然作動しません。
そのため一部のユーザーを取り逃がしてしまうこともありますので、その点は気をつけましょう。
meta refresh
最後に、meta refreshという記述方法でリダイレクトを行う方法について解説します。
この方法は、htmlのhead部分に記述する方法になります。
そのため「htmlリダイレクト」と呼ばれることもありますので参考までに。
10秒後にsample2.htmlに転送
<meta http-equiv=”refresh” content=”10;URL=’sample2.html’” />
meta refreshという方法は、「当ホームページは〇〇に移転しました。○秒後に自動でジャンプします。」と記載をされているページでよく使われている手法になります。
ネット検索をしている方であれば、一度はそういったページに遭遇したことがあると思います。
ただ、HTMLの事情でこの方法は非推奨とされており、現在はあまり見かけることはなくなりました。
またGoogleはこちらの方法でSEOの評価を引き継ぐことに対応しているものの、非推奨とされています。
ですので、上記のどのやり方でもリダイレクトができない場合の最終手段として覚えておくと良いでしょう。
リダイレクトを簡単に設定出来るワードプレスプラグイン
ここまでの内容でリダイレクトを行う方法についていくつか解説してきましたが、リダイレクトを簡単に設定出来るワードプレスのプラグインも存在しています。
それがRedirectionというプラグインになります。
Redirectionというプラグインは、転送元のURLと転送先のURLを入力するだけで、簡単に転送の設定が出来るプラグインとなっています。
機能としては主に以下になります。
- 特定のURLから指定のURLに転送
- パーマリンク変更時に自動的にリダイレクト
- 404ページのログを残す
このような設定を初心者でも簡単に設定できますので、ソースコードの編集に抵抗がある方は、こういったプラグインの利用も検討してみてください。
詳しいインストール方法や設定方法については、要望が多ければ別記事で個別に解説しますね。
リダイレクトチェックツール
リダイレクトが出来ているのかチェックする方法を教えて欲しいぷう
上記のやり方でリダイレクトの設定をした後は、ちゃんと出来ているのか必ずチェックしましょう。
なぜなら、設定を間違えているとサイトの表示に不具合が生じたり、転送出来ているつもりで転送出来ていないという場合もあるからです。
その際のチェック方法は、転送元のURLをブラウザに入力して、転送先が表示されるのかという原始的な方法。
そしてリダイレクトのチェックツールを使用した確認方法があります。
リダイレクトのチェックツールは検索すればいくつか表示されますが、オススメはこちらになります。
こちらのリダイレクトチェッカーを使用すれば、該当URLがリダイレクト出来ているのか簡単にチェックすることが可能です。
このツールでわかる情報は以下になります。
- リダイレクト先のURL
- HTTPのステータス
- リダイレクトの種類
リダイレクト設定をした内容と、チェックツールで表示された内容が一致していれば、成功ということになります。
便利なツールですのでぜひ利用してみてください。