この記事では、ブログの滞在時間を上げる方法について解説しているとん
ブログのSEO対策を行う際、キーワード選定など様々な施策を行うと思います。
その中でGoogleアナリティクスを導入する方がほとんどだと思いますが、アナリティクスの項目の中でも特に重要なものがいくつかあります。
それが以下の3つです。
- セッション数
- 直帰率
- 滞在時間
セッション数は、他のSEO対策を行なっていけば自ずと増えていくでしょう。
直帰率、滞在時間については、これからSEO対策を行なって増やしていく必要があります。
直帰率については以前こちらの記事で解説しましたが、覚えていますでしょうか?
まだ確認していない方はぜひチェックしてみてください。
そして、今回の記事では「ブログの滞在時間」に着目し、改善方法について解説したいと思います。
なお、この記事では、アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスの数値を基準に解説していますので、まだ導入していない方はこちらの記事を参考にインストールしてくださいね。
Googleアナリティクスにおける滞在時間とは?
ブログの滞在時間ってなんだぷう?
そもそも、滞在時間とはなんなのかを解説します。
滞在時間とは、ブログに訪れたユーザーが、ブログ内に居続けた時間を表す数値になります。
「ブログにアクセスしてからそのページを離れるまでの時間」と覚えておくと良いでしょう。
この数値は直帰率とも関連があり、直帰率が高いと当然ページの滞在時間も短くなります。
ユーザーがページを開くまでもなく閉じてしまった場合、滞在時間は0秒となりますので、それは避けたいですよね。
SEO対策には様々な手法がありますが、結局のところすべては直帰率、滞在時間へと繋がっていきます。
これらの項目を最適化すればGoogleから評価されやすくなっていきますので、当ブログで解説しているSEO対策を行なって改善していきましょう。
Googleアナリティクスの数値についての注意事項
ただし、Googleアナリティクスの数値には注意点があります。
それは、Googleアナリティクスで表示される滞在時間は正確な数値ではないということです。
表示よりも実際の滞在時間の方が長いという前提の元、数値を確認していきましょう。
この現象がなぜ起こるのかというと、Googleアナリティクスの滞在時間継続の仕組みに原因があります。
例えば、1人のユーザーがこのようなページの遷移をしたとします。
Aページ:1分
Bページ:3分
Cページ:5分
Cページから離脱
このような場合、滞在時間が合計4分とされてしまうのです。
これはAページとBページの合計値です。
Googleアナリティクスはページの滞在時間を計測する際、AページからBページに、BページからCページに移動したタイミングで計測します。
しかし計測は同一サイト内での遷移でしかされません。
つまり、Cページから別サイトへ離脱したタイミングでは滞在時間として計測されず、その間の滞在時間は0秒とされてしまうのです。
離脱前に見ていたページの滞在時間がカウントされていないため、その分表示される数値は低くなっています。
滞在時間の種類
そして、Googleアナリティクスにおける滞在時間には主に2つの種類が存在しています。
実は意外と多くの方がこの事実に気づいていないのです。
滞在時間といってもそれぞれ違うニュアンスの数値になりますので、混同しないようにしましょう。
Googleアナリティクスにおける滞在時間には、主に以下の2つが存在しています。
- セッション継続時間
- ページ滞在時間
どちらも似たような言葉ですので勘違いしやすいと思いますが、実は違う意味で使用されていますので、今からその意味を解説していきます。
セッション継続時間とは?
セッション継続時間とはなんだぷう?
まずは「セッション継続時間」についてです。
セッション継続時間とは、ブログに訪れた一人のユーザーが、ブログ内にどれだけ滞在したのかを表す平均時間です。
Aさん:1分
Bさん:3分
Cさん:10分
例えば上記のような場合、
(1+3+10)÷3=4.6
つまり平均4.6分ブログに滞在したことになります。
ですので、セッション継続時間は4.6分となります。
この時、各ユーザーが何ページ閲覧したのか、どのページを閲覧したのかという点は考慮されません。
あくまで1人のユーザーが連続してブログに滞在した時間の合計分数で平均を出しているからです。
セッション継続時間を見れば、ブログ全体でどれくらいユーザーを滞在させる力があるのかを測ることが可能です。
ブログ全体を見る場合はセッション継続時間を確認しましょう。
アナリティクスでの確認方法
セッション継続時間を確認する方法について解説します。
セッション継続時間は、まずはGoogleアナリティクスのトップページから確認することができます。
もしくは、アナリティクスの左メニューから「ユーザー」→「概要」をクリックし、その後に表示されるページで確認できます。
ついでにその他の細かい数値も確認できますので、詳細を見る際はここから確認してみましょう。
ページ滞在時間とは?
ページ滞在時間とはなんだぷう?
続いては、「ページ滞在時間」について解説したいと思います。
ページ滞在時間とは、シンプルに、特定のページへ訪れたユーザーがそのページに滞在し続けた時間になります。
先ほどのセッション継続時間はあくまでブログ全体に対して1ユーザーが滞在し続けた時間でしたが、ページ滞在時間は個別ページでのカウントになります。
ページごとの滞在時間の平均が数値で算出され、さらに全てのページの滞在時間の平均を算出したものが、ページの滞在時間として表示されます。
1ページあたり平均でどれくらい滞在しているのかを確認できる項目ですので、記事の価値を数値で確認可能です。
また、個別の記事の滞在時間も確認出来ますので、個別記事での修正も行いやすいです。
これらの滞在時間を上げていくと必然的にセッション継続時間も伸びますので、まずは個別の滞在時間から気にしていきましょう。
アナリティクスでの確認方法
ページ滞在時間を確認する方法についても紹介しておきます。
まずはGoogleアナリティクス左メニューから、「行動」→「概要」をクリックします。
すると次の画面に「平均ページ滞在時間」が表示されていますので、確認してみましょう。
また、各ページの滞在時間について確認する場合は、以下の手順で行います。
「行動」→「サイトコンテンツ」→「全てのページ」
ここから平均ページ滞在時間を確認することが可能です。
滞在時間の少ない記事を抽出できますので、少ない記事から対策を行なっていくことをオススメします。
平均ページ滞在時間の目安
滞在時間はどれくらいがいいんだぷう?
とは言っても、数値を見たところでどれくらいの滞在時間を目指せばいいのか、初心者の方はわからないと思います。
ここで平均滞在時間の目安について紹介したいと思います。
ブログ部というメディアが、有名なインフルエンサーのブログについて平均セッション継続時間を調査したところ、継続時間の平均は1分30秒だったようです。
https://ebloger.net/stay-time/#index_id1
有名ブロガーの数値でこれくらいですから、初心者の方も1分半を目安に継続時間を上げていくように試みましょう。
まずは自分のアナリティクスデータを確認し、セッション継続時間を確認。
その後、自分のブログの立ち位置を確認すると良いと思います。
ただ、この数値はあくまで目安になっています。
運営しているブログのジャンルにもよりますので、1分半よりも数字が低かったとしても悪いブログだとは一概には言えません。
その点は理解しておきましょう。
文字数と滞在時間の目安
ページの滞在時間について、文字数をベースに目安を紹介したいと思います。
2000文字で3分
読む速度は人によって違うと思いますが、おおよそこれくらいの時間になると言われています。
ですので、文字数の面からも滞在時間について比較してみると良いでしょう。
ただし、文字数が多ければ多いほど、滞在時間が上がるということでもありません。
長い記事ですと、ユーザーが離脱することがありますので、長ければいいという訳ではないという点も覚えておきましょう。
滞在時間を上げる必要性
滞在時間を上げる必要性について教えて欲しいぷう?
セッション継続時間や滞在時間についての概要を説明してきましたが、そもそもなぜ滞在時間が重要なのでしょうか?
その重要性について解説したいと思います。
まずシンプルに考えて、
同じ5000文字のブログで、滞在時間が1分の記事と5分の記事では、どちらが良い記事だと思いますか?
当然5分の記事が良いと考えるのが自然でしょう。
ユーザーだけでなく、Googleも同じような判断をする傾向にあるでしょう。
もちろん、ブログのジャンルや記事の内容によっては、滞在時間が短い記事でもユーザーの目的を果たせていることもあります。
ただ、作ったコンテンツのほとんどを読み飛ばしていたり、しっかり内容を読んでもらえていない記事ですと、何かしらの問題がある可能性もあります。
どうせなら、記事をしっかり読んでもらい、ユーザーを満足させつつ、さらにアフィリエイト案件も成約したいですよね。
なので、少しでも滞在時間を上げてユーザーにしっかり記事を読んでもらい、満足してもらう記事を作っていく必要があるのです。
SEOと滞在時間の関係性
SEOと滞在時間の関係性については、実は直接的な影響はありません。
GoogleSEOは、Googleアナリティクスで表示される数値を順位決めの計算式には入れていないため、アナリティクス上の数字を良くしただけで順位が上がるとは限らないのです。
ただし、アナリティクスで表示されるデータは、あくまで直接計算式に入っていないというだけです。
間接的には、それらのデータがユーザーの満足度と結びつくケースがあるため、決して無視できる数値ではないでしょう。
コンテンツの目的別に滞在時間を見よう
滞在時間はブログのSEO的には確かに重要です。
しかし、これが難しいところですが、滞在時間が長ければ必ずしも良い記事になるとは限らないのです。
滞在時間が長いというのは、見方によってはこのようなデメリットもあります。
- 最初に訪れたページで悩みを解決出来ていない
- アフィリエイトリンクに遷移していない
検索エンジンは「ユーザーの悩みを解決する手段として存在している」という前提の元、ユーザーは訪れた記事で悩みを解決しようとします。
もし記事冒頭で簡潔に答えが書かれていたら、ユーザーは満足した結果として記事を離脱することもあるでしょう。
その場合、滞在時間は短くなります。
つまりユーザーの満足は取れているにも関わらず、滞在時間が短くなるという状態になるのです。
逆に、滞在時間が長い場合、その記事で疑問を解決出来ずに別の記事で答えを探しているという可能性も考えられるでしょう。
その場合ユーザーファーストの考えに沿って言えば、「滞在時間が長くても必ずしもユーザーが満足しているとは限らない」という結果になります。
「ユーザーの満足度と滞在時間は直結してるわけではない」ということを頭に入れておくとん!
そして、多くの収益化ブログでは、ブログを収益化するためにアフィリエイトリンクを設定していることが多いです。
アフィリエイトリンクは、外部サイトへユーザーを遷移させる必要がありますので、当然ながらサイトからは離脱します。
その結果、滞在時間は短くなってしまいますよね。
ただ、アフィリエイト案件への誘導が上手くいかず、記事を読まれるだけで終わってしまった場合、滞在時間は長くなります。
このことから、滞在時間が長ければ、必ずしも収益化ブログとして成功しているとは限らないという結果になります。
ですので、滞在時間を測定する際は、そのコンテンツは滞在時間が長い方が良いのか?短い方が良いのか?についても、検討していく必要があると思います。
滞在時間を上げる方法
滞在時間を上げる方法について教えて欲しいぷう?
それではブログの滞在時間を上げる方法について解説していきます。
- 直帰率を下げる
- 読みやすい記事を書く
- 文字数を増やす
- 画像や装飾を行う
- 他記事への導線を作る
- 余計な情報を削除する
- 動画を埋め込む
直帰率を下げる
まず一つ目として、ブログの直帰率を下げる必要があります。
先ほども記載しましたが、ブログに訪問した直後に離脱してしまったら、当然、滞在時間は0になってしまいます。
直帰率が高い場合、そもそも滞在することすらないため、まずは直帰率を上げる工夫から行なっていきましょう。
直帰率の改善方法については以下の記事をご覧ください。
先ほども記載した通り、滞在時間は離脱前のページの滞在時間がカウントされません。
つまり、1ページだけ見て離脱してしまった場合、データ上の滞在時間は0になってしまいますので、その点も問題になりますね。
なので、直帰率が低いに越したことはないと思います。
読みやすい記事を書く
読みやすい記事を書くという点も重要です。
ブログ記事の滞在時間の大半は、ほとんどが文章を読んでいる時間になります。
ですので、読みやすい記事を書くことが、滞在率を伸ばす上で重要になってきます。
初心者の方にとって、読みやすい記事を書くというのは非常に難しいことだと思います。
読みやすい記事を書くコツについてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
文字数を増やす
文字数を増やすという方法も有効です。
先ほども解説した通り、2000文字で約3分が滞在時間の目安です。
文章が長ければ良いという訳ではありませんが、滞在時間を上げる単純な方法として文字数を増やすという方法があります。
今のGoogleSEO的に、1記事あたりの文字数は概ね4000文字程度が標準になっています。
ですので、不安な場合は5000文字〜7000文字程度書いていただければ、その分滞在時間は増やせるという考え方もあります。
ただ、先ほども記載しましたが、文字が多ければ滞在時間が上がるという単純な話でもありません。
長すぎると逆にユーザーがついて来れなくなって離脱することもありますので、その点は中身の濃さを優先して、バランスよく行なっていきましょう。
画像や装飾を行う
続いては、画像や装飾を行うという方法になります。
文字数を増やすのは良いことなのですが、画像や装飾を行うことで記事を読みやすくすれば滞在時間はさらに上がるでしょう。
文字だけですとどうしてもユーザーにとって読みにくい記事になってしまいます。
ですので、画像、表、グラフ、装飾などを駆使して、文字だけの部分をなるべく減らし、滞在時間を増やすようにしていきましょう。
他記事への導線を作る
続いての方法は、他記事への導線をしっかりと作るという点になります。
滞在時間を稼ぐには、どうしても1記事では限界があります。
直帰率を下げて、複数記事が見られるような構造にすることができれば、滞在時間をより増やすことができるでしょう。
関連記事への遷移は、テーマの標準の機能や、ウィジェットを設定することによって行えます。
ウィジェットの設定方法についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
余計な情報を削除する
余計な情報を削除するのも重要です。
先ほどは文字数を増やして記事のボリュームを増やす必要があると記載しましたが、増やせば良いという訳ではないという理由がここにもあります。
実は、ブログ記事には、ボリュームを増やしたいあまり、余計な情報を付け加えすぎている場合もあるのです。
LPにヒートマップという計測システムをつけて検証したことがある方はわかると思いますが、ユーザーは全ての文章を上から下まで全て見ている訳ではありません。
自分にとって気になっている部分のみを、飛ばしながら読んでいることが大半です。
ヒートマップという解析を行えば、ユーザーが記事のどの部分を読み飛ばしていて、どこで離脱しているのかを可視化することが可能です。
ヒートマップについては、主にLPで行うものですので初心者がブログで行うものではないと思いますが、機会があれば解説したいと思います。
動画を埋め込む
最後に、動画を埋め込むという方法を紹介します。
これはかなり効果的な手法です。
関連するYouTube動画を埋め込むことによって、動画を視聴している時間分、滞在時間を稼ぐことが可能です。
しかも、その動画は他人の動画でも大丈夫です。
もちろん自分の動画を設置した方が一石二鳥ですが、かなり手間だと思います。
ブログと動画を連動して運営している方は、おそらくこういったメリットを知った上で行なっていると思いますので、まずは他人の動画を埋め込むところから始めてみるのが良いと思います。
以上の施策を行って滞在時間を上げていくトン!