この記事では、消費者行動モデルのDECAXの法則について解説しているとん
しばらくオンラインストレージの記事が続きましたが、一通り紹介が終わりましたので、これからはウェブマーケティング関連の記事を更新していきます。
今後も人気の記事があれば、それを起点に詳細を解説していきますので、要望があればLINEにお送りください。
さて、今回の記事では、消費者行動モデルの最新法則をご紹介します。
基本的に消費者が商品を購入するまでのステップは、ある程度共通しています。
似たような法則は多々ありますが、それは時代とともに変化していっています。
ですので、少し前まで効果的だったノウハウも、今では通用しなくなることもあるのです。
特に現在はネット社会が急速に広まっています。
マーケティングの世界は非常に流れが早く、常に新しい情報を取り入れていかないと、すぐに取り残されてしまいます。
ですので、このブログを定期的に確認して、最新情報をしっかり取り入れていきましょう。
それでは早速、最新の消費者行動モデルの法則「DECAXの法則」について解説していきます。
消費者行動モデルの歴史
そもそも消費者行動モデルってなんだぷう?
まず、DECAXの法則の詳細について解説する前に、消費者行動モデルの歴史から解説していきます。
DECAXの法則は実は3代目で、それ以前に別の法則がありました。
それらについて概要を把握した後にDECAXの法則を知ると、さらに理解度が深まると思います。
なのでまずはそこから解説していきますね。
消費者の行動モデルについて、1〜3代目の順番は以下の通りです。
- AIDMAの法則
- AISASの法則
- DECAXの法則
以前の記事でも解説していた内容ですが、軽く振り返っていきましょう。
AIDMAの法則
消費者行動の初代の法則は、AIDMAの法則です。
ネットマーケティングを学んでいれば、一度は聞いたことのある方も多いはずです。
この法則は一番古く、まだネットが普及していない時にできました。
本質的には変わりませんが、昔に作られた法則ということは覚えておきましょう。
AIDMAの法則の内容は以下の通りです。
- Attention(注意)
- Interest(興味関心)
- Desire(欲求)
- Motive(動機)
- Action(行動)
実はこの法則、1920年代にマスメディア向けに発表された法則なんです。
ですので、かなり古いということが分かりますね。
初代の法則ではありますが消費者モデルの基礎を学ぶことができます。
ざっくりでもいいので把握しておきましょう。
AIDMAの法則についてこちらの記事で解説しています。
AISASの法則
続いては、AISASの法則です。
こちらが2代目の法則になります。
- Attention(注意)
- Interest(興味関心)
- Search(検索)
- Action(行動)
- Share(共有)
内容を見てみると、現代風になっていることが分かりますね。
特にAIDMAの法則と変わっている点は、検索と共有でしょう。
この法則は、1995年に電通が発表し、ネット社会の始まりの時期に出てきた法則になります。
ですので、こちらは現代でも十分通用する内容と言えます。
これを覚えておくだけでも役に立ちますので、興味のある方はこちらの記事で詳細をご確認ください。
DECAXの法則
そして3代目の法則が今回の記事のテーマであるDECAXの法則です。
こちらについては、次の章から解説していきます。
DECAX(デキャックス)の法則とは?
DECAXの法則ってなんだぷう?
DECAX(デキャックス)の法則とは、2015年に電通から提唱された消費者の行動フローをまとめた法則です。
初代と2代目の法則をさらにアップデートしたもので、この法則の大きな特徴としては、消費者との関係を深めるところにあります。
消費者の悩みを解決し、良い体験をさせるということにフォーカスした法則ですので、現代のGoogleの趣旨とも合っています。
また、コンテンツや情報が溢れた時代において、重要なのは消費者との関係性にあります。
現代のマーケティングでは商品の差が出しづらいので、ユーザーとの関係性を深めて商品を売っていくしかありません。
ですので、DECAXの法則はそれに適した法則と言えるでしょう。
現代では、消費者との関係性を深めることが重要
そしてもう一つ、DECAXの法則が今までと違う点は、商品サービスを企業側からユーザーに認知させるのではなく、ユーザー側から発見させるという点です。
ユーザーは企業が発信している情報を自ら見つけ、商品の良し悪しを判断していきます。
ユーザー自らが情報をフィルタリングし、企業との関係性を深め、そして体験しシェアしていくのです。
この点が違いますので、意識しておきましょう。
では、このDECAXの法則がどのような英単語の頭文字を取っているのか紹介します。
- Discovery
- Engage
- Check
- Action
- eXperience
それぞれの意味については、後ほど解説しますね。
DECAXの法則の活用シーン
DECAXの法則の活用シーンについて気になる方もいると思いますので、こちらについても軽く紹介しておきます。
DECAXの法則はいわゆるコンテンツマーケティングに活用することが可能です。
コンテンツマーケティング?
コンテンツマーケティングとは、質の高い情報を定期的に配信しユーザーの注目を集めるマーケティング手法です。
例えば、従来の建築会社では、ただホームページを置いて、後は注文を待つだけでした。
これにコンテンツマーケティングを導入すると、YouTubeなどで建築現場を発信したり、建築に関するノウハウ、工法などを動画で一般人に配信したりします。
そうすることで建築に興味のあるユーザーも取り込めますし、業者の選定をする際に、それらの情報で業者の信頼性を確かめることも可能です。
このように、普段は明かさない裏側を見せたりノウハウを配信することで、ユーザーの注目を集めるのがコンテンツマーケティングです。
まさにブログで行っていることもこれに当たりますので、今後のブログ活動にも活かすことが可能です。
DECAXの法則を利用するメリット
続いては、DECAXの法則を活用するメリットについて紹介しておきます。
メリットは以下の3つです。
- 時代にあったマーケティングができる
- ファンを獲得できる
- 低コストで集客できる
時代にあったマーケティングができる
まず時代にあったマーケティングを行えるという点が大きいです。
普段いろんなビジネスを見ていると、古いやり方をしている企業はどうしても悪い意味で目立ちます。
その時点で古い会社と見られ、商品の価値も低く見られてしまいますので、今の時代にあったやり方を行っていくのが、自社のブランディング的にも最適です。
ファンを獲得できる
この法則はユーザーとの関係性に重きを置いていますので、法則を活用すればファンの獲得に繋がります。
透明性のある情報配信を行いますので、その分ユーザーからの信頼を得やすくなります。
その結果ファンを獲得することが可能ですので、その点も大きなメリットになるでしょう。
低コストで集客できる
続いて、この法則を利用することで、低コストでの集客が可能になります。
なぜなら、メディアを使った情報配信で集客できるので、広告費に頼らずにアクセスを集めることが可能だからです。
ほとんどの情報配信メディアは無料で利用することが可能ですので、その点でコスパがかなり良いです。
無駄な広告費を使わずにオーガニックのアクセスを集めることが可能なのもメリットになりますね。
ではここからはDECAXの法則の意味を一文字ずつ解説していきます。
- Discovery
- Engage
- Check
- Action
- eXperience
Discovery(発見)
Discoveryってなんだぷう?
まずはDiscoveryについてです。
直訳すると「発見」を意味する単語になりますね。
これは、ユーザーが企業の商品サービスを発見する最初の段階を指している部分です。
このステップを踏まないと何も始まりませんので、まずはこの集客の部分となる媒体を作っていきましょう。
発見してもらうための手段として、具体的には以下の3つが挙げられます。
- SNS
- ブログ
- 広告
SNS
SNSは今の時代、どんなビジネスを行うとしても必須のツールです。
ユーザーのほとんどがSNSを一つ以上利用しており、商品の発見はSNS上で行われることが非常に多いです。
ですので、企業側もそれに合わせて運用していく必要があるのです。
またSNSといっても、多岐に渡ります。
- TikTok
それぞれ使っている年齢層も違いますし、メインのコンテンツも違います。
TwitterやFacebookは、文章がメインで画像なども追加できるバランスの取れた媒体。
そしてInstagramは写真をメインにしたSNS、
TikTokは短い動画がメインのSNSです。
ご自身が売ろうとしているサービスがどの媒体に適しているのかは、ライバルの活動をリサーチすることによって、応用方法が見えてきます。
その点を意識してSNSでの情報配信を行っていきましょう。
ブログ
続いてはブログです。
ブログとYouTubeは同じような性質があり、どちらもオウンドメディアとして、資産型のメディアを構築することが可能です。
一度作ってしまえばそれが半永久的にアクセスを集め、収益に繋げることが可能になりますので、その点も覚えておきましょう。
広告
3つ目は広告です。
広告に関しては予算が必要になってしまいますが、即効性が非常に高いです。
上記のSNSとの相性もよく、効果をブーストすることが可能になるため、予算に余裕があってすぐに結果を出したい方は、広告を使って積極的に情報を配信していきましょう。
Engage(関係)
Engageの意味を知りたいぷう
続いては、Engageについてです。
こちらは直訳すると、「関係」を表す部分になります。
自分たちを発見してもらった後に、ユーザーとの関係性を深めていきます。
例えばユーザーのコメントに返信を素早く行って、顧客対応のよさをアピールすれば、関係性がより深まります。
LINE公式アカウントに誘導してやりとりすることによって、より距離の近い関係を築くことが可能になり、必然的に成約率も上がります。
このように、ユーザーとのやりとりで親密性が増し、サービスを信用してもらえるようになりますので、この点は覚えておきましょう。
また、企業としての信頼性を得るための情報配信も必要になってきます。
例えば、業界の闇をあえて解説したり、本質的で真実に基づいた正しい情報配信を心がけることによって、ユーザーからの信頼を得やすくなります。
あまりお金儲け感を出さないのもユーザーからの印象が良くなる方法になりますので、参考にしてください。
Check(確認)
Checkって何の意味なんだぷう?
続いてのCheckは「確認」を意味する部分です。
何を確認するのかというと、企業が出しているサービスを確認してもらいます。
一つ目のステップではあくまで、情報の発信元である企業や個人を発見してもらうステップです。
そしてそこで関係を作り、次のステップとして商品の存在を知ってもらいます。
ここで重要なポイントは、ユーザーが商品の存在を発見しやすくすることです。
あまりに露骨にアピールしすぎるとお金儲け感が出てしまいますので、あまり露骨にアピールしないことも重要です。
ただ、それと同時にユーザーの目に触れやすい箇所から誘導しないといけないのでバランスが重要になりますね。
このジャストサーバーのブログでは、トップやナビゲーションリンクに商品のリンクを貼っています。
このように目に触れやすい部分かつ、そこまで主張しないのがポイントです。
ご自身のサービスでもチャレンジしてみましょう。
Action(行動)
Actionについて教えて欲しいぷう
続いては、4文字目のActionについてです。
この項目は「行動」を指す部分で、つまりは商品を購入してもらうステップになります。
正直な話、前の項目で関係性を作り、ユーザーにとってメリットのある商品を提示すれば、それなりの成約率を取ることは可能です。
ただ、ここでもっと意識すべきことは、商品を手に入れることで、ユーザーにどれだけ明るい未来があるのかという点を明確にすることです。
分かりやすい例えとして、ダイエット商品を売るとします。
そうした場合、ユーザーにとってのベネフィットは、痩せたことによって周りから評価されることに繋がったり、モテるようになることです。
ただ単に体重が減るというだけではなく、その先にどんな未来があるのかを提示することを意識しておきましょう。
eXperience(体験共有)
eXperienceってどんな意味なんだぷう?
最後に、eXperienceの部分になります。
これは「体験」と「共有」を意味する項目です。
ユーザーは商品を購入して終わりではありません。
その商品を体験し、それを共有します。
特に現在はSNSの時代。
なので、商品サービスの感想などをSNSに投稿する習慣がユーザーについています。
それによって良い評判がつけば、さらに商品が売れることになるでしょう。
ここで重要な点は以下の2点です。
- アフターサービスを充実させる
- 口コミの投稿をしてもらう
まず、アフターサービスを疎かにしてしまうと、ユーザーからの評判が落ちます。
ユーザーは良いことがあったときよりも、悪いことがあったときにSNSに投稿しやすいです。
常に悪い評判の方が広がりやすいので、その点に注意が必要です。
また、ユーザーに積極的に口コミを書いてもらうことが重要です。
例えば、SNSでシェアした時に、特典としてサービスを追加するなどが有効です。
Googleの口コミを投稿してもらえば、MEO的にも有利になり、Googleマップでも上位表示の可能性が高まります。
MEOについては以下の記事をご覧ください。
ですので、商品販売後、良い情報を共有してもらう工夫をしていきましょう。
以上が、DECAXの法則の概要です。
最新版の法則を使って成約率をガンガン上げていくトン!